うつ病の原因に糖質の過剰摂取?! [うつ病]
糖質と言えば、お菓子やスイーツに含まれている砂糖が浮かんできます。
砂糖には糖質がたくさん含まれていますから当然なのですが、炭水化物の多くにも糖質は含まれております。
朝食に食べることが多いパン、一杯飲んだ後に食べるラーメン、うどんなどにもかなりの量の糖質が含まれております。
毎日摂取している炭水化物はエネルギーの源になっているのですが、糖質を摂り過ぎる場合にはうつ病を発症する危険があるのです。
それではなぜ糖質の摂りすぎが、うつ病を発症させると言うのでしょう?
糖質と病気
糖質から連想する病気に糖尿病があります。糖尿病には1型糖尿病と2型糖尿病があり、1型糖尿病はインスリンを作る膵臓に障害が起きることで発症します。
2型糖尿病は食べ過ぎや飲み過ぎ、運動不足、ストレスなどにより、膵臓が弱くなったり、インスリンの働きを阻害する物質が体内に作られることで発症します。
日本人の糖尿病患者さんの95%以上が2型糖尿病になります。
この2型糖尿病の原因に食べ過ぎがあります。
何の食べ過ぎかと言いますと、白米やラーメン、うどんなどの炭水化物になるでしょう。
つまり、糖質の摂取が2型糖尿病の原因の一つになっていると言うことにもなります。
そして糖尿病が原因で、高齢者の認知症も発症しているのです。
糖尿病と認知症
糖質を摂れば血糖値が上昇しますが、インスリンが分泌されますので血糖値は下がります。ところが食べ過ぎが続いていたり、間食に甘い砂糖などが大量に入っているものを食べてばかりいると、血糖値の乱高下が起き、インスリンは分泌し難くなって血糖値が下がり難くなります。
つまり、血糖値の高い状態(高血糖)が続いてしまいます。
このようなことにより、2型糖尿病が発症することになります。
ところが糖尿病を発症すると、血管障害や高血糖、低血糖なども起こってきます。
脳に動脈硬化が起きた場合には血流が悪くなるため、血管性認知症が発症する恐れが出てきます。また血糖値が高い場合にも脳の神経細胞に障害が生じてきますし、インスリンの働きも悪くなるので、アルツハイマー型認知症の原因とされるアミロイドβが増えてくると言われております。
つまり炭水化物に含まれる糖質を過剰に摂り続けると、インスリンの分泌が悪くなって糖尿病を発症してしまうことになり、糖尿病を発症すると認知症を発症するリスクが高くなっていくと言うことなのです。
これまでも糖尿病患者さんに認知症が多く見られると言うのは、このような理由からなのです。
そして糖尿病による低血糖症が起きた場合には、うつ病の症状が見られるようになってくるのです。
ところが、低血糖症は糖尿病を患った時だけに起こることでは無いのです。
低血糖症は普段の生活の、食生活が不適切の場合にも起きてくるのです。
この不適切な食生活がうつ病を発症させている懸念があるのです。
それでは不適切な食生活とは、何を意味するのでしょう?
食生活によるうつ病発症は、どういったことからか?を見て行きたいと思います。
食生活とうつ病
先ほど、糖尿病の原因に糖質の過剰摂取と記述致しましたが、もっと詳しく見て行きます。炭水化物のパンやラーメン、うどんと言ったものには大量の糖質が含まれておりますから、炭水化物は糖質と同じと捉えてもいいでしょう。
毎日お腹いっぱい炭水化物を摂れば、それに合わせて血糖値も上昇していきます。
上昇すれば、血糖値を下げようと膵臓からはインスリンが分泌されます。
朝昼夜と、大量の炭水化物の摂取、さらに間食、あるいは夜食に炭水化物を摂れば、自ずと膵臓は疲弊してしまいますから、インスリンは分泌され難くなったしますし、分泌されても上昇した血糖値を下げられなくなることもあります。
そして血糖値が下がらなくなってしまった時には、糖尿病を発症してしまいます。
ところが糖尿病が発症しないとしても、インスリンが絶えず分泌を繰り返してますから、血糖値の急上昇、急降下も起こってきます。
つまり血糖値の乱高下が起こることになります。
血糖値の急上昇、急降下が繰り返されるうちに、血糖値が下がり過ぎてしまうことがあります。
いわゆる低血糖状態に陥ってしまうのです。
低血糖状態と言う低血糖症になると、イライラや不安感、だるい、眠い、動悸、頭痛と言った症状が見られるようになります。
この症状は、まさにうつ症状と言えるでしょう。
血糖値の乱高下が低血糖値を招き、延いてはうつ病を発症させてしまいますから、炭水化物の摂取を節制すれば乱高下も起き難くなり、低血糖症も起きなくなるので、うつ病の発症も低下すると考えていいでしょう。
糖質には依存性がありますから、一度口にすれば際限なく欲しがる傾向にあります。
お菓子などを食べると無くなるまで食べるのは、糖質の依存性そのままですから、糖質依存を断ち切らないと何れ糖尿病を発症し、うつ病を発症するに至る可能性が高いと言えるでしょう。
さらに、認知症を発症する事態になると言うことになります。
それでは血糖値の乱高下に対処するにはどうしたらいいのでしょう。
もちろん炭水化物を控えるのは当然ですが、次のようにすると血糖値の急上昇が抑えられますから、急降下も起き難くなります。
血糖値が乱高下しないためには!
・食事の糖質を減らす炭水化物を食事から減らし、肉類や魚類、豆腐、発酵食品を多く食べる。
・食事の時は野菜を先に食べる
野菜を先に食べると、血糖値が上がり難くなります。
・運動をする
食後に運動をすると、血糖値の上昇が緩やかになる。
・間食や夜食を摂らない
間食に甘い物を食べたり、寝る前に夜食を摂らないようにします。
このようにすることで血糖値の乱高下は抑えられますから、糖尿病はもちろんのこと、認知症、さらにうつ病を回避できる可能性もあるのです。
最後に
近年では20~40代の糖尿病患者が増加していることを考えると、若年層の認知症患者も増加すると思われます。また逆に、うつ病を患うと認知症になりやすと言われておりますから、炭水化物を控える食生活に移行しなければ、老後は家族を悲惨な目に合わせることにもなり兼ねません。
→ うつ病が治る予感!「うつ病改善マニュアル」