肥満、メタボはうつ病を発症させるリスクを高める!? [うつ病]
年々増加傾向にあるうつ病ですが、潜在患者さんは100万人を超えると言わておりますから、20人に1人がうつ病を患っている勘定になります。
これまで、うつ病の予防や治療にはストレスの解消が有効と言われてきましたが、肥満や生活習慣の改善も、うつ病に良い影響を与えることが明らかになっています。
一般的なうつ病の治療としては抗うつ剤を用いたり、心理療法、心身を休めると言ったことが行われてきました。
しかし、食生活や運動がうつ病の発症に影響を与えていると言う報告も多数ありますし、肥満や糖尿病がうつ棒のリスクを高めているとの研究もあります。
うつ病の人は肥満・糖尿病?
うつ病を患っている人は食欲のない、げっそり瘠せているイメージを持たれることが多いようです。ですが、実際は肥満の人が多いのです。
どうして、うつ病を患う人は肥満が多いのでしょう?
肥満とうつ病
うつ病はストレスの蓄積が原因とも言われており、ストレスを晴らすために過食となり、運動不足も加わって肥満になってしまうのです。また、朝食の準備する気力が無いと朝食を抜き、昼や夜は外食中心の食事になり、炭水化物を摂り過ぎることになります。
さらに夜中には眠れないことからスナック菓子を口に運ぶことが多くなります。
そして、行きつく先は糖尿病となってしまいますから、糖質、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラル、食物繊維といった栄養素を適切に、適量摂ることがうつ病の予防に繋がると考えられます。
糖尿病とうつ病
糖尿病には1型糖尿病と2型糖尿病があり、2型糖尿病は肥満やストレス、運動不足を契機に発病しますから、うつ病の原因と合致します。つまり、2型糖尿病は生活習慣の乱れが最大の原因になりますから、生活習慣を是正することができれば、うつ病の改善に繋がる可能性があると言うことになります。
肥満とメタボリックシンドローム
メタボリックシンドロームと肥満は下記のように似ているようで大きな違いがあります。● 肥満
日本での定義は「BMI指数が25を超える」が肥満になり、2型糖尿病や循環器系疾患のリスクが高まります。
BMI指数は下記の計算式で求められます。
BMI指数=体重(kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m)
● メタボリックシンドローム
メタボリックシンドロームの診断基準は、「腹囲が男性85cm以上、女性で90cm以上」となりますが、脂質異常症、高血圧、血糖値の診断基準は次のようになります。
・ 脂質異常症
中性脂肪値が150mg/dL以上(HDLコレステロール値が40mg/dL未満)
・ 高血圧
最大血圧が130mmHg以上(最小血圧が85mmHg以上)
・ 血糖値(空腹時の血糖値)
110mg/dL以上
これらうちの2つが基準値を超えていれば、メタボリックシンドロームと診断されることになります。
メタボリックシンドロームは食べ過ぎや運動不足と言ったことが原因となって内臓脂肪が蓄積され、脳梗塞や心筋梗塞が発症する危険が高まります。
このように肥満は糖尿病を発症させ、さらに危険なメタボリックシンドロームになる可能性もあります。
まとめ
肥満、糖尿病、メタボリックシンドロームがうつ病をのリスクを上昇させていることを考えると、生活習慣の改善が如何にうつ病にとっても重要であるかが分かると思います。
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