うつ病再発のリスクを減らす

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うつ病を患っていた方が、強い症状の出る急性期の治療が功を奏し、「治った」と感じてホッと胸をなで下ろす状況もあると思います。

しかし、この回復期こそ、うつ病が再発する危険性も高まりますから注意をする必要があります。

うつ病は、回復に向かっても２～３年以内の再発率は60％程にもなり、再発を繰り返す度に益々再発率が高くなりますから、再発を予防する何らかの手を打つ必要があると考えます。

うつ病は再発率が高い病気ですから、再発する度に症状が重くなると共に、服用する薬剤も増加しなければならなくなり、完治するのに更なる時間が掛かることも懸念されます。

ですから、如何にうつ病を再発をさせないかが、うつ病を完治するための重要なポイントと言ってもよいでしょう。

うつ病の再発防止

● 朝の散歩
朝の散歩は、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌を盛んにし、うつ病の再発防止に有効です。

● ストレスの回避と発散
うつ病発症の要素にストレスがありますが、再発の点から言ってもストレスは非常に有害なものですから、ストレスの回避や発散が再発防止には非常に有効です。

・転職や引っ越し、仕事の配置転換などの環境変化で、強いストレスを感じることがありますから、早めの対策や解消して再発を防ぐようにして下さい。

● 薬剤の服用
症状が安定して回復しているような状況になると、自己判断で薬の量を減らしたり、通院を止めたりする方もおりますが、こういった行為は危険ですから医師の指示通り抗うつ薬の服用は続けて行くことで、再発を防ぐことが可能となります。

うつ病再発の兆候

うつ病が改善している状況下でも、注意しなければいけないのが再発の兆候を見落とさないようにすることです。

再発の兆候は、次のようなうつ症状が現れて来ますが、ご自分がうつ病の治療に入ることになった症状と照らし合わせながら、注意深く観察する必要があります。

● 抑うつ状態
抑うつ気分が現れ、悲しい気持ちになったり、落ち込んだり、希望が持てなくなると言ったマイナス思考の症状が現れて来ます。

● 思考力の衰退
物事への集中力が衰え、仕事の能率が衰えると共に注意力は散漫になります。

● 意欲の衰退
何から何まで面倒になり、家族との会話や好きだった趣味、これまで興味を持っていた事への関心が喪失している状態になります。

● 睡眠障害
夜、布団の中に入っても寝付けなかったり、何度も目が覚める、早く目覚めてしまうと言った睡眠障害がみられます。

● 疲れやすい
激しく動いた仕事でもないのに、妙に疲れを感じてしっくりしなかったり、疲れが取れない状況が続きます。

● 食欲の減退
食欲がなくなり、何を食べても美味しくなかったり、体重が急に減少したりします。

● その他の症状としては、頭痛や動悸、発汗、息苦しさを感じる場合もあります。

このような症状は、うつ病再発の兆候とも取れますから、医師に相談するようにして下さい。

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